~豊かで優れた自然環境や水資源を将来へ亘って守るために~

 宮田村(伊那谷)は、豊かで優れた自然環境や水資源に恵まれた地域であり、その恵みのもと、自然と共生する社会を育んできました。

 これらの自然環境と水資源は、住民の平穏で安心な生活環境を支えるだけでなく、地域産業を支える重要な資源として、また農作物に代表される産業製品の価値などとも密接に関わっています。 今、この環境を脅かす怖れのある「放射性物質を含む廃棄物最終処分場」建設が宮田村大久保地区に民間事業者により計画されています。

 建設が計画されている予定地は、天竜川と太田切川の合流部に位置し、その地盤は流れの強い地下水の存在と併せ、最終処分場の建設場所として適していないと考えられます。

 またダイオキシン類や重金属類、放射性物質などがもしも流出した場合には、農業用水は勿論、天竜川下流域が広く汚染される危険性も否定できません。

 本当に安全安心が確保できるのか、風評被害など産業製品の社会的評価の低下・損失も含め、周辺環境へ及ぼす影響など、多くの不安と心配があり、懸念されています。

 この豊かで優れた自然環境や水資源を後世へ残すためにも、今回の「放射性物質を含む廃棄物最終処分場」建設計画には、断固反対せざるをえません。今を生きる我々が強く責任を自覚し、努めなければ取り返しがつかないことになりかねません。

 反対運動に取り組むため、村議会・区長会を発起人として、村内の主な農業・教育・女性グループなど27団体に賛同いただき『宮田の環境を守る会』を立ち上げました。

 住民の平穏で安心な生活環境や、健康で安心して住み続けられる環境を現在及び未来の世代が享受できるようにするためにも、そして宮田村(伊那谷)のイメージの低下、損失を招かないようにするためにも、天竜川の水質保全の責務を全うするためにも、私たちは今回の「放射性物質を含む廃棄物最終処分場」の建設に断固反対し、そのための活動に取り組んでまいります。